野菜のちから「じゃがいも」
体に良いこと
野菜には「栄養」になる成分と、「体の働きを調える」成分があります。
野菜によってその比率はさまざまですが、じゃがいもは「栄養」となる糖分やデンプンをたくさん含んだ『主食』にもなる野菜です。
主成分のデンプンはぶどう糖が多数つながって作られており、ぶどう糖はさらに分解されてエネルギー源となります。
じゃがいもは南米ペルーの原産で、寒冷地や痩せた土地でも育つことから、命をつなぐ大切な食糧でした。じゃがいもが採れなくて飢饉に陥ったアイルランドの人たちが新天地を目指してアメリカへ移り住んだという歴史もあります。
栄養成分としてカリウム、食物繊維、ビタミンCが含まれる・・・という見方をすると「野菜」の顔に見えますが、食生活の中で主食としての役割を果たしている場合は、穀物のような顔にも見えます。
味にクセが少ない、体の働きに影響が少なく栄養になる。だからこそ「食べ飽きない」主食になり得るという、じゃがいもの魅力を感じます。
おいしく食べる
☆下ごしらえ
芽の部分はソラニンという有毒成分を含むので、取り除きます。
光に当たって緑色になっているものも取り除くようにします。
☆料理
これは挙げたらキリがないと思います。
身近なところでは、ポテトサラダ、肉じゃが、フライドポテト、ポテトグラタン。
冷製スープではビシソワーズ、スナック菓子ではポテトチップス・・・
焼く、蒸す、煮る(ゆでる)、揚げる、さまざまな調理方法でおいしく仕上がるじゃがいもをお楽しみください。