野菜のちから「にんじん」
●体に良いこと
にんじんはセリ科の野菜なので、生では特有の「香り」があります。それは、薬味としての要素を持っているということです。
昔は、子供がきらいな野菜といえば「にんじん」でしたが、最近は品種改良によって香りが少なくなり、きらいな子供も減ってきました。キャロットラペのようにサラダとして食べるメニューもすっかり定着し、食生活に欠かせない野菜になっています。
にんじんの栄養素といえば「カロテン」(だいだい色の色素)をたくさん含んでおり、緑黄色野菜の代表といえます。
カロテンは必要な量だけ「ビタミンA」に変わり、残りは抗酸化成分として働くことが知られています。
●おいしく食べる
☆下ごしらえ
葉茎のつけ根は苦いので、取り除きます。
☆加熱調理
加熱調理をすると甘味が出てくるので、スープやシチュー、カレーに使われます。甘味があるので「栄養」となる成分も含んでおり、体が温まります。
体の働きを調える「色の成分(カロテン)」は加熱調理でも壊れにくく、油で調理すると吸収率が良くなることが知られています。
おいしさとともに薬食同源を語れる野菜ですね。